CAM
CAM(キャム)とは、コンピュータ支援製造(Computer Aided Manufacturing)の略語。製品の製造を行うために、CADで作成された形状データを入力データとして、加工用のNCプログラム作成などの生産準備全般をコンピュータ上で行う為のシステムであり、出力されたデータは、CNC化された工作機械に送られて実際の加工が行われる。
狭義では、CAD/CAMの設計分野CADとの対比で製造分野の事をさすが、製造分野に最適化されているCAD/CAMシステムや、テキストベースの自動プログラミング装置など、NCプログラムを出力するシステムをすべてCAMと呼ぶ事もある。
2D CAM
平面的なポケット加工や輪郭加工及び穴あけ加工のための2軸同時移動データを出力する。 加工機側で工具径補正(G41,G42)が 可能な為、プログラムの汎用性に優れ、輪郭の直線(G01)と円弧(G02/G03)をそのまま使用するので、精度が高い加工が可能なため、機械部品加工 などに多用されている。形状データはCADからの2次元図面データを使用する。NC制御器に内蔵されている対話型は、ほとんどこのタイプである。 代表的な2DCAMとして潟Sードーソリューションのナスカシリーズなどがある。 NC旋盤、ワイヤーEDM、レーザー加工機、プラズマ加工機などにも使用される。
2.5D CAM
2Dに加えて、平面輪郭に断面を付加した加工及び、側面から見た輪郭形状加工のための2軸同時移動データを出力する。自由曲面以外の あらゆる形状が加工可能(身近な例: キーボードのキートップ)であり、2D同様に精度が高い加工が可能である反面、作業者のスキルによって形状に差違がでる場合がある。 CADは2Dを使用するタイプと3Dを使用するタイプがあります。
ワイヤーEDMの上下任意形状加工も、これに分類される。 この場合は、断面ではなく上面と下面の双方の輪郭を用いて形状定義をして、4軸以上の同時移動データを出力する。
3D CAM
自由曲面を含む加工のための2軸同時から3軸以上の同時移動データを出力する。CADで定義可能な形状をすべて扱えるため、デザイン 性の高い製品に多用される(身近な例: マウスの筐体)が、工具定義をCAM側で行う為、プログラムは定義した工具専用となり汎用性は低く、また、形状を直線近似で加工する為、精度が低下する場 合が多い。 形状データはCADからの3次元データを使用する。 一般に2Dと2.5Dの機能を含んでいるが、3D専用の物もあり、また、自由曲面上での輪郭動作に制限のあるCAMを2.8Dと呼ぶ場合もある。
積層型のラピッドプロトタイピング(RP)に用いられるシステムも、出力は2.5D的ではあるが、このタイプに分類される。
4/5軸割出し加工、4軸同時制御加工、5軸同時制御加工などは3DCAMのオプションとして用意されている。
複合旋盤にも用いられている。